忌火起草ノベル、完結!!

忌火起草 解明編」発売を記念して、ソフトの発売よりちょっと前の7/17から公開された「忌火起草ノベル」。解明編が発売されても更新はゆるゆると続きますが、サウンドノベルの次回作である「428」の発売が決定されてもペースアップの気配が全くない。これは最後まで公開する気があるのか…?とすら思っていました。
そして428発売から2週間後のきょう、各シナリオの最終話が公開。足掛け5ヶ月、ようやく3つのシナリオが終わりを迎えました。やっとです……私の他に何人が待ってたか知りませんが、やっと待ち望んでいた結末が読めます。

いわゆるケータイ小説ですな。携帯電話用なのでPCのブラウザで見ると文字が小さくて読みづらいですね。DSのブラウザが利用できる方はそれが読みやすいかもです。


以下、あらすじとみどころを述べる形でオススメと換えさせていただきます


「四重五重、花は咲けどもいまびきの」(全13話) 作:加藤一

あらすじ:舞台は「忌火起草」というゲームソフトを製作するチュンソフト。ホラーを題材としたゲームのため製作前にスタッフ一同でお祓いに行くことになったが、シナリオ監督の長井知佳は加藤(シナリオ著者)との電話が長引いたせいで同行することができなかった。そしてゲーム開発が進む中、長井のまわりに異常な出来事が……
みどころ:著者である加藤さんをはじめ、イシイジロウ監督や中嶋さんなど実在のスタッフが登場するシナリオ。ボーナスシナリオで本人たちが実写で登場していたら、本編と雰囲気の異なるそこそこ面白いものになったのではないでしょうか(たぶんここで公開されてるシナリオって収録から漏れたもの…じゃないかなと)。あぁ見どころは…ラストの注釈が一番噴く。


「猟奇探偵KAORI」(全14話) 作:牧野修

あらすじ:身も心もゴスに包まれた女、皆川香織。探偵という稼業に猟奇の世界があると考えた彼女は日下部探偵社をバイトとして訪れ、勝手に受けた事件を見事解決。その後も探偵社を基点として事件解決…と見せかけて騒動を巻き起こしていくのだった。

みどころ:ゴスの定義に関してはシナリオを読んでいただくとして、香織のお騒がせっぷりとシナリオ全体のやりたい放題っぷりを楽しめればよいと思います。私は1話のラストでがっちりと掴まれてしまいましたね。探偵なはずの主人公がことを荒立てているという。
ところでこのシナリオだけ忌火起草が関係なさそうなんですが…あぁ香織って本編登場人物なの。ごめんなさい忌火起草やってなくて。


「ゴシップ」(全12話) 作:北島行徳

あらすじ:フリーライターの御法川実は、ゴシップ誌「噂の大将」を率いる頭山照雄に仕事を依頼される。新種のドラッグ「ビジョン」を飲んだものは黒い女が見えるようになる…という都市伝説のような噂だったが、小学生がこのビジョンを飲んでいるというメールを見せられた時、御法川の熱いジャーナリスト魂に火がつけられた。
みどころ:ご存知、御法川実が主人公のシナリオ。頭山照雄も登場しますが、出版社はヘブン出版ではなくハート出版となっています。いかがわしさをアップさせるために428では名前が差し替えられた可能性がありますね。パラレルかも知れませんが、同一世界と考えればこのシナリオは「金八先生」から「428」の間、雰囲気からすると新聞社を辞めて2年前後かな…?という感じがします。
とりあえず、428体験者であれば御法川が主人公ってだけで楽しめますよね。キャラは少々おとなしいものの熱血ぶりはそのままです。というか428がキャラ立たせすぎ。