"The wrong man"(邦題:間違えられた男)

前に「ゲームソフト『街』の1ストーリー(2、でもある)の元ネタなんだぜー」と知ったかぶりして人に言ったものの実際観たことはない、ということがありましたのでDVD借りてきて観ました。


複数の強盗事件を起こした犯人に似ていることから被害者に犯人と間違えられ、警察に捕えられてしまった主人公。大した弁明の機会も与えられないままあれよあれよと言う間に取調室、留置場、護送車と移動させられ、そして遂に刑務所へ。指紋を取られたり手錠をかけられたり、身に覚えのない罪を着せられる理不尽さと重苦しさを象徴するシーンが刑務所に行く前までに積み重ねられ、そしてそれが刑務所のシーンでピークを迎えるわけですね。
親類が払ってくれた保釈金のおかげで出所した主人公。アリバイを確実にし冤罪を晴らすべく奥さんと共に奔走するが、その過程で奥さんが精神を病んでしまい……という問題が後半、裁判と平行して進められます。全体としては、簡単に言うと「無実の罪を着せられた男とその家族の物語」ですね。もっと簡単に言うと「冤罪事件の話」。結末はあっさりしたものなので、過程が重要な物語なのだと思います。