200X:04:28:18:00 - THE END OF THEIR STORY. (『428』)

何とか年内にエンディングまでこぎつけました。以下、エンドロール見た方向けのネタバレ含み感想です
Wiiを持っていて428をやっていない15歳以上の人は、買うんだ。



まずは19:00で御法川が取材続行・片山を納得させる、という形で解決、END。御法川のビシィッも終始決まってましたが、おいしいところを持っていった感が強いのはやっぱり君塚八郎(CAST:田中要次)。
残る20:00までの1時間は、残る主人公+JUMPにより新たに加わる2人の主人公を加えた5人による、アルファルドとの最後の攻防。複雑に入り組んだ選択肢をくぐり抜けながら読み進め、ちょっとした選択の違いでも容赦なくバッドエンドに叩き落される…。まさにアルファルドと気の抜けない頭脳戦を繰り広げている感覚です。


真実を見極めアルファルドを屈させると、各主人公の運命の流れを表していたタイムチャートの7本の軸が一本に収束して20:00以降のストーリーへ。それぞれの運命を導いた結果…というところでしょうか。そしてエンディング曲は「世界はそれでも変わりはしない」。あぁ、B面曲だと思ったら違うのね。じゃあCD開けよっと。
不意にやってきた望みをつかみ、犠牲を出しながらもアルファルド確保。しかしそれも完全勝利ではなかったのでした…というエピローグ。アルファルド強いなぁ。消化不良ポイントもありますが、428らしさとして受け取っておきます。


いやしかし、やりごたえは物凄かったです。『街』では複数の脚本家がメインストーリー数本ずつを手がけていましたが、428では北島行徳氏(監視カメラ管理人のおっちゃん)ひとりで書いてるわけですか…脱帽。中盤からタマが離脱し、豊富だったバラエティのコメディ部分が抜け落ちてしまいましたが、息をつかせぬ展開のおかげで終盤にはそれも気にならなくなってました。サウンドノベルを知り尽くした者たちが作ったからこそ出来た「サウンドノベルの集大成」、だとはっきり言い切れる作品だと思います。


惜しむらくは……加納慎也の喋るシーンが欲しかったねぇ。声とか入れちゃまずいのはわかるんだけど。